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【ライフスタイルとともに変わる部屋の間取り】
子どもたちが独立し夫婦だけの暮らしになったからとか、独立した子供が結婚を機に一緒に暮らすことになるなど、ライフスタイルの変化に伴ってリノベーションを検討する方や、子どもの成長に合わせて子ども部屋を作るための間取り変更など、お住まいのリノベーションをお考えの方も多いかともいます。その他にも「2間続きの部屋の間仕切りを取り、大きな部屋にしたい」「キッチンとリビング・ダイニングをワンフロアにしたい」といった間取りを変えると言うご要望も増えているようです。そこで今回は、戸建て・マンションの間取り変更などのリノベーションについて、そのメリットや建物の構造による間取り変更の自由度などのポイントをご紹介していきます。
■リノベーションとは
家屋の室内外が壊れているとか、老朽化した箇所をきれいに新しくすることを一般的に「リフォーム」と言い、外装の塗り直しとかキッチンの設備の変更や壁紙の張り替えなどを行います。
一方、「リノベーション」とは、住まいの性能を新築の状態よりも機能的に高めたり、間取りの変更をしたり、水回りを改修したりするなどを行い、既存の建物に大規模な工事を行い、プラスαの新たな機能や価値を持たせることです。
例えばリノベーションは、古くなった家屋を耐久性や耐震性の面で、新たに強化するとか壁の補修や仕切りの壁を取り払い広々としたリビングダイニングキッチンに変更するなどして、ライフスタイルや生活環境に合わせて家屋を生まれ変わらせることができます。
■リノベーションのメリット
リノベーションのメリットは、生活スタイルに合わせて自由に設計可能ですので、その時のご自身のライフスタイルに合わせた住宅改修ができます。
たとえば、住空間を広くしたり、間取りを変更して部屋を増やしたり、収納スペースを増やすとかキッチンを使いやすいようにつくり変えるなどです。
また、中古の住宅やマンションは好立地に建っている物件も多く、新築を購入するよりもリノベーションする方が支出面を考えても、良い物件を手に入れることが可能であり、築年数が高い物件でもリノベーションすることで、室内の設備や状態などが新しくなります。
すなわち、物件の資産価値がリノベーションすることで自然と上がりますので、築20年以上の中古物件を探してリノベーションして住むことは、資産価値の面でも場合によっては新築より高くなる場合もあります。
■リノベーションに向いている建物構造について
◇戸建のリノベーション
戸建のリノベーションは、マンションと違い管理規約に縛られることがありませんので、外壁の塗り替えも増築やウッドデッキの作製など、自由な発想を活かした家づくりを楽しむことが可能です。
木造戸建ての場合、その工法は木造軸組工法、ツーバイフォー工法、プレハブ工法の3種類がありますが、リノベーションに向いているのは、一般的な木造軸組工法の戸建てが当てはまります。
木造軸組工法は、柱や梁、筋交いといった骨組みを木でつくる工法で、骨組み自体は動かすことはできませんが、そのほかに関しては自由に手を入れることができます。
木造でも、2~4インチの角材と合板で面を作っていく枠組壁工法のツーバイフォー工法は、
面で支える構造のため撤去できない壁があり、基本的に間取りの変更に不向きな場合が多々あります。
そして、プレハブ工法も工場で一括生産された壁と床、そして天井などを建築現場で組み立てていく工法であり、ツーバイフォー工法と同じように壁で建物を支えていることから、壁を壊すことができない部分もあり間取り変更は難しいことがあります。
◇マンションのリノベーションの特徴
マンションのリノベーションは、戸建てと違い構造上取り壊せない壁以外は、自由に改修することができますので自由な間取り変更が実現します。
ただし、マンションの場合の間取り変更には、管理組合の規定で何らかの制限が設けられている構造上の問題もあるかもしれませんので、リノベーションの計画を立てる前にチェックを必ず行いましょう。
たとえば、マンションの占有スペースというのは、室内に限られていることからベランダへ増築するようなことができませんのでご注意ください。
■まとめ
戸建てでもマンションでも、そこに住む人々の生活のスタイルは、人それぞれにあります。自分たちがどのように暮らしていきたいかでリノベーションの仕方も様々あり、独自で資料を集め検討するのも楽しいのですが、間取りの変更をしたり、水回りを改修したりするなどを行うと費用や時間もそれなりにかかっていきます。
そして、資料を検討しただけでは、簡単に費用や時間は割り出せないものですから、リノベーションする際には弊社のご相談ください。プロならではのアイデアをご提案致します。