住宅でも、ちょっとしたカントリー調の外観であったりアウトドアやリゾート等街の喧騒から離れた雰囲気を演出するのに、ウッドデッキは定番になりました。ウッドデッキと言うと、海辺や高原の別荘、敷地の広い地方の住宅なんかがイメージされるかもしれませんが、実は東京でもウッドデッキを造られる方が増えてきています。そして、案外、東京の街の景色にも溶け込んでいるのです。また、案外、実用的な面も持ち合わせているこのウッドデッキ、大事な住まいのアイテムの1つとして考えてみるのもアリかもしれません。それでは、そんなウッドデッキについて見ていきます。

○そもそもウッドデッキって何?素材はどんなもので出来ているの?

ウッドデッキとは、木等で出来たテラスのことを言います。デッキとは元々船の甲板のような平らな部分のことを意味していて、ウッドデッキの場合は、多くが地面よりも高い位置に、室内と同じようなレベルで造られることが多いです。

ウッドデッキで用いられる材料には天然木と樹脂と木の粉などを混ぜて作った人工木とがあります。天然木の場合は木の種類によって、それぞれ独特の風合いがあり、年月の経過とともに訪れる変化が“アジ”となってくることがありますが、湿気や日光等による腐食やシロアリといった害虫、木の形状の経年変化といったものに気を配る必要があります。一方、最近の人工木でも一目ではそれとわからないものも出てきていますし、強度や耐久性、メンテナンスのしやすさ、コストといった面では、人工木の方が優れている部分もあります。

○ウッドデッキはこんな使い方ができる!

ウッドデッキに憧れる方は増えてきていますが、単なる見た目だけでなく、色々な使い方が出来るのです。代表的な使い方をあげてみます。

・BBQやティータイムなど団欒の場として家族や気の合った友人と、晴れた日にちょっと屋外で、ワイワイ・ガヤガヤと過ごす時間は、家にいながらお出かけ気分も味わえて、とても楽しいものです。そんな時は、やはりウッドデッキがあれば便利で、よりいっそう楽しい時間が過ごせます。

・趣味や子供、ペット等の遊び場として

最近はDIYを趣味にされている方も多いと思います。そんな方の作業スペースや園芸を楽しまれれる方にとってもウッドデッキは、室内ほど汚れを気にする必要もなく、また直接地面の上よりも使い勝手がいいものです。そして、子供達やペットが遊ぶ場としても、土の上ほど汚れることを気にすることなく遊ぶことができます。

 ・物干しなどの実用的な用途として

  またウッドデッキは実用的でもあるのです。ウッドデッキ自体は日当たりのいい場所に設置されることが多いですから、物干し場として使われることも多く、とても便利なんですよ。室内と段差が少ないから、安心で安全だというのも嬉しいですよね。

このような色々な使い方ができるウッドデッキですから、計画する際には、どんなことしたいか、どういう風に使いたいかといったこと十分に検討してくださいね。

○ウッドデッキはこんな点に注意!

そんな素敵なウッドデッキですが、ウッドデッキを設置する際には気に留めておかなければいけないことがあります。それは、メンテナンスと予期せぬ侵入者です。メンテナンスは、使う材料にもよりますが、湿気や汚れに対する日々の対策と定期的な保守点検です。木材ですから湿気を含んだままの状態が長く続いたり、土や砂をほおっておくと傷む原因となってきます。また、日常のお手入れとは別にある程度の年月が経過すると、塗装や防虫、防蟻剤の施工が必要となりますし、一部傷んでいる部分を補修したり取り換えたりしなければいけないことも出てきます。

予期せぬ侵入者というのは、窃盗等ではなく、動物や虫とったものです。日当たりがよく気持ちのいいウッドデッキは、例えば猫にとっても気持ちのいい空間です。勝手にやってきて休んでいくだけならまだしも、糞尿といったものを残していったりします。そして、木でできたウッドデッキは虫たちにとっても恰好の住処になりうるもので、下を除いて見ると蜂の巣があった!といったこともあります。

○ウッドデッキの相場や工期は?

では、実際にウッドデッキってどれぐらいの値段で出来るのでしょうか?勿論、使う材料や大きさ、場所などによっても違ってきますが、おおまかな目安にしてください。

・戸建て住宅の庭

だいたい10㎡ぐらいで30万~50万円ぐらいが目安となり、だいたい2~4日ぐらいで施工可能です。

・マンションのバルコニー

マンションのバルコニー等に設置する場合は、大きさも小さいため10万~30万円ぐらいですみ、1日~2日ほどで出来ちゃいます。ウッドデッキの設置にかかる費用は基本的にはこんなものですが、あとは状況や使い勝手によって、目隠し用のラティスやフェンス、日差しを遮るパーゴラを設置したりすると別途費用がかかってき、50万円~70万円ぐらいになったりもします。

ウッドデッキについて見てきました。同じように過ごす時間であっても、爽やかな季節や夜風が嬉しい時間帯に外で過ごす時間というのは、時間の流れ方まで違ってくる気がしますよね。住まいにもウッドデッキというアイテムを1つ加えるだけで、家で過ごす時間のバリエーションがこんなに豊かになります。そんなウッドデッキを住まいの一部に取り入れてみては如何でしょうか。