皆さんはご存知でしょうか?年々新築戸建ての着工戸数は減ってきています。

いろいろな要因がありますが、一つは家を購入する世代、つまり25~35歳くらいまでの働き盛りである年代の人口減少です。

もう一つの大きい要因としましては、住宅の空き家率の増加、リフォームの技術向上ではないでしょうか?

現在、空き家対策や、年季の入った住宅、ビルなどをリフォーム、リノベーションする事業は、国レベルで行われており、今後の住宅業界も見直しを迫られています。

そういった中で、個人レベルでも親から譲り受けた住宅をリフォームして住むことにしたり、テレビ番組でもよくDIYやリフォームの特集がされています。

今回は、数あるリフォーム作業の中でも、12~20年くらいで経年劣化してくる

「フローリング」について述べたいと思います。

フローリングの張り替え時期について

フローリングは日々の生活に欠かせない住宅要素です。

昨今のフローリングは強い衝撃に強いもの、ペットの爪が引っ掛かりにくいもの、

また、とても木のぬくもりを感じるものなど、多種多様です。

そして、一般の生活をしていればとても長く張り替えなしで大丈夫なもの、

経年劣化が逆に味わいになってくるものもあります。

間違いなく言えることは、昔より品質、耐久性などが非常にすぐれているということです。

逆に、リフォームを必要とされる年代に建てられた家に使われているフローリングは

長くても12,3年~20年ほどでしょう。

張り替えの判断基準としては、床のきしみ、沈みがでてきたりすることです。一部分だけであれば、部分的な補修も可能ですが、そうでなれければ張り替えを考えほうが良いかかもしれません。

きしむ音の原因はフローリング材の変形にあります。隣り合うフローリング材同士が

擦れ合うことにより音が鳴りますので、どこもかしこも音が発生するのであれば

間違いなく張り替えたほうが良いでしょう。

その他、歩いていて何か違和感があれば早めに検討されたほうが良いです。

毎日歩く場所ですので、気分良く豊かな生活を送るために、フローリングは欠かせません。

フローリングの張り替え方法について

さて、いざフローリングの張り替えといっても、何から始めればいいのか、どういった方法があるのか、なかなか難しいですよね。

工務店さんや、メーカーさんなどのプロに頼む場合、自分で行う場合もあると思います。張り替える方法によって、メリット、デメリット、いくつかの注意事項がありますので

具体的に述べていきたいと思います。

まず、張り替える方法としては、通常2パータンの方法が考えられます。

一つ目は全面的に床を一度綺麗にはがして、いわゆる下地と呼ばれる構造躯体が見える状態にします。そのうえで新しく床材を施工していく「張り替え工法」という方法です。

費用はそれなりに高額になってしまうかもしれませんが、下地の状況を確認できますし、古いフローリング材の影響を考える必要性もありません。またシロアリ等の被害もチェックできますし、何より気持ちがよく施工性も良いです。

費用の目安ですが、一般のフローリング材を使用すれば、だいたい15帖のLDKで、20~30万円くらいでしょう。

もう一つの方法が、もとの床材、フローリング材は残したまま、上から新しいものを

重ねて施工する「重ね貼り工法」というものです。

古いフローリング材をはがす手間がない分、比較的安価で施工でき、作業時間も短いです。ただ張り替え工法と違い、下地の状況が確認できないこと、古い材質と新しい材質の相性、そして何より懸念すべき項目として、きしむ原因そのものが改善できない恐れがあります。

ですので、床の汚れが気になる、傷が目立つなど、外観からのリフォームを考える場合に適していると言えます。

費用の目安としてはだいたい15帖のLDKで、13~20万くらいです。

施工も比較的簡易できますので、DIYにて自分でチャレンジしてみるのも良いかもしれません。

DIYにチェレンジする際の注意点

いざ自分で床を張り替えようと思っても事前準備は欠かせません。床のリフォームは

本棚をつくったり、小物入れをつくったりするときと違い、スケールも少し大きくなるため、後戻りなく進めていかなくてはなりません。

ではどういったことに留意して進めていけば良いのか。要点を述べてみます。

まずは、先に述べました「張り替え工法」「重ね貼り工法」のどちらで施工するのかを決めましょう。現在の状態、リフォームする問題点、将来のリスク等を考えて後悔ないほうを選びましょう。

次にどちらの方法にも言えますが、リフォームする床材の一番真下、つまり新しい床材が接する部分の状況を確認しましょう。

張り替え工法で言えば、古い床材はすべてはいでしまい、下地、構造躯体をチェックしましょう。床合板と言われる下地が見える場合もあれば、鉄筋コンクリート構造の建物によくある「直貼り工法」という施工方法が採用されている場合もあります。

この直貼り工法とは、モルタルの上に直接フローリングを施工していることでして、現在はあまり見受けられませんが、一昔前まではよくありました。

下地がいたんでいることはそうそうありませんが、やはり歩いた時の感触はあまりよくないので、現在は二重に床を組む方法がとられていることが多いです。

重ね貼り工法ですと、下地自体が古いフローリング、床材になりますので、傷み具合や劣化状況、新しいフローリング材との相性をしっかり考慮する必要があります。

次に新しいフローリング材をどういったものにするのか?を考えましょう。

冒頭に述べたように、今は本当に技術の進歩が目覚ましく、どのメーカーさんも床材に特徴や長所を全面的に打ち出しており、実際色々な種類があります。

傷みにくい、へこまない、汚れてもすぐ拭けば落ちる、そもそも丈夫で変形しないもの。

ペットに適した床材や、高齢者の方が転んでも衝撃が少ないクッションフロアなど多種多様です。

逆に日々の経年劣化により味がでてくる床材もあります。シックで落ち着きのある全体の雰囲気に合わせて古材を使ったフローリングもあります。

自分がなぜリフォームするのか、将来的な計画も含めじっくり考える必要があります。

さてすべて確認できたら、新しい床材を実際に施工していきますが、ここで大切な注意点があります。

それはフローリングの「向き」です。人間の視覚は結構あいまいなもので、この床材の向きによって、部屋の広さや雰囲気が全然違います。

基本的には部屋の長手方向に沿って、フローリングは貼っていきましょう。そうすることによって、部屋を広く圧迫感ない空間に感じることができます。また長手方向にすることにより、無駄な床材もでにくく、調整も容易になります。中途半端な調整材は、部屋の隅っこにくるようにして、出入り口のような目立つ場所は避けましょう。

DIYでよくあるミス

先ほどまで述べた注意点を考慮しながら施工すれば大方問題なく無事完成すると思います。

ただよく気を付けて施工しないと起きてしまうミスがあります。

それは「段差がつく」ということです。

実は、新築で計画される際は部屋と廊下、キッチンとダイニングなど床材が変わる部分、建具などで見切りをつける部分などは、とても段差を気にして設計計画、施工されています。

フローリングなどの床材は厚みもそれぞれです。張り替えた部分はフラットになりますが、ほかの部分との取り合い、張り替えをしていない部分との厚みは考慮しましょう。

特に気を付けたい箇所が、和室などのタタミからフローリングにリフォームする場合です。

タタミは通常、その他の部屋で使われているフローリング材より厚みがあります。

ですので、新築時は床の下地そのものが、他の場所より低く施工されている場合がほとんどです。そこで不要になったタタミを通常のフローロングにしてしまうと、段差が発生してしまいます。

その際はそもそもの下地を高く上げたり、通常より厚みのあるフローリング材を使ったりする必要があります。

人間は大きな段差は注意して足を上げますが、ちょっとした段差に弱いです、特にご高齢者ともなれば、怪我のもとになるのは目に見えています。

車いすでも5mmの段差は死活問題になります。それほど段差には気を配らなければなりません。

簡単に施工できる床材「イージーロック」

少し細か注意事項が続きましたが、全面をやり替える張替え工法よりも比較的容易でき

る重ね貼り工法で、簡単に施工できる床材がございます。それが順番に並べてお互いをロッキングできる、イージーロックタイプの床材です。

賃貸やマンションでなかなか下地も触れず、またお部屋の雰囲気を変えたい場合などはオススメなフローリング材です。ボンドなどで床材をとめるのではなく、隣り合う材料同士が凹凸のいわゆるサネでくっつけることができます。今では、インターネットでも多数の商品があるので、自分色に色々考えてみてはいかがでしょうか?

いかがでしょうか?

工務店さんや、メーカーさんなどのプロに頼む場合、自分でDIYをしながら空間づくりを楽しむ場合、色々注意する点は多々ありますが、素敵な空間づくりを目指してフローリングのリフォームに夢を膨らませてみるのも良いかもしれませんね。

フローリング工事は弊社でも承ることが可能です。是非一度、ご連絡ください。

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